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医院を守るために就業規則を作成する

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2017.3.28

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まだまだ、歯科医院では就業規則がない医院があります。

しかし、このメルマガでも以前からお伝えしているように、従業員の権利に対する意識は10年以上前に比べ、劇的に上がっています。

全国の医院でスタッフと面談すると、スタッフから出る不満の多くは労務に関することです。

・残業代
・有給休暇

この2つに関する不満が最も多いです。
これらについては、歯科医院でも改善すべきことがある場合が多いです。

あまり細かく記載すると「これを読むスタッフがいるから止めてくれ!」と言われることがあるため、止めておきます。

しかし、自分では問題ないと思っていたことが問題ありだったり、普通だと思っていたことが過剰だったりすることがあるのです。

労務的な問題は法律で正解が決まっており、それを満たしていなければ、途端に悪者扱いされてしまいます。

10年以上前と異なり、労務に関する情報はネットにあふれ、ちょっと検索すれば、すぐに法的に何が正しいのかはすぐに見つかってしまいます。

もし、医院で法的には正しくない労務的な取り扱いをしていると、スタッフルームでそれをスタッフがあることないことまで含めて大騒ぎすることは頻繁に見受けられます。

そして、それは院長、経営者に対する不信感となって募っていきます。
従業員としては労務についてのことは言いづらいものです。

言えば、「こいつはやる気がない」という烙印を押されかねないからです。
そうして、院長の知らないところ、つまり、スタッフルームで盛大な不平不満愚痴文句大会が開催されることになるのです。

「常時10人以上の労働者を使用する」場合、就業規則を定めて所轄の労働基準監督署長に届け出なければなりません。

しかし、これからは医院を守るためにも、10人以下の医院であっても、就業規則を作成し、労基署に届け出ておいたほうが良いと思います。

もちろん、10人以下の医院では、それが大変だということは理解してますが、労務トラブルは起きたらほぼ100%医院が負け、そのダメージは医院全体に拡散することからも、やっておいたほうが良いかと思います。

そして、この「常時10人以上」という就業規則作成義務の基準ですが、多くの院長先生が勘違いされてます。

これは「常勤10人」ではありません。
「パートも含めて10人」です。ということはすぐに10人に到達してしまうのです。

なぜ、医院を守るために就業規則が必要なのか?
それは・・・

もし、労務トラブルになってしまった時に、就業規則がなければ、全て従業員が有利になるような取り扱いがされてしまうからです。

以前から、お伝えしてますが、就業規則を作成する際には、以下の2つを必ず盛込むことをオススメします。

・変形労働時間制
・有給休暇の計画的付与

これをしない就業規則には意味がないと言ってもいいぐらいです。
ハッキリ言って、これぐらいしか医院を守る手段はないと言っても良いぐらいです。

詳細は社労士さんに相談してください。
その他の条項、例えば、服務規律や解雇条件などはハッキリ言って、法的にはほとんど効果を発揮しません。

なので、服務規律や解雇条件などのあまり法的に意味がないことに労力を投入するのではなく、変形労働時間制や有給休暇の計画的付与についてしっかり作りこんだほうが良いかと思います。

なぜ、そんなことを申し上げるかというと、必ず、スタッフから質問されるからです。
そして、スタッフが入るときには必ず、説明が必要だからです。

当たり前ですが、これから就業規則を作成したら、入社時にしっかり説明することをオススメします。
そうしないと、「聞いてない」と主張されかねないからです。

しっかり、記録や証拠を残しておきましょう。
何かトラブッてからでは後の祭りです。

社労士任せにしていると、スタッフが入るたびに、スタッフから質問がある度に、社労士さんに来てもらう必要があります。

そんなことはしてられません。
ですので、変形労働時間制と有給休暇の計画的付与についてしっかり院長自身が理解しておいて説明できる、質問に答えられることが大事です。

そうすることで、スタッフルームでの労務に関する不要な不平不満愚痴文句大会の開催を防ぐことになり、要らない不信感を買うリスクが下がるのです。

4月に新卒スタッフが入る医院も多いと思います。
できれば、それまでに就業規則を完成させることをオススメします。

ただし、注意点があります。
これまで有給休暇が10日間自由に取れていたのを計画的付与にすることで、5日間しか自由に取れないような不利益変更をする場合は従業員へのしっかりとした説明をしないと逆効果になります。

ご注意ください。

これからの時代、就業規則をしっかり作成することは歯科医院経営において当たり前になってきます。
早い段階で作成されることをオススメします。

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