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歯科衛生士が自由に有給休暇を取れない!?

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2017.6.23

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衛生士業務にしっかり取組んでいる歯科医院ほど、担当制になってます。
しかし、担当制になると自分の担当患者さんの予約が3ヶ月先まで入るようになってきます。

そうすると、衛生士としては自分が休むことで患者さんにアポイントの変更をお願いしなければならないので「有給休暇が取りづらい」となります。

そして、医院側としても、どうしても衛生士個人の都合で有給を取って患者さんに迷惑をかけることはおかしいという考えが多いです。

そうすると、衛生士が病気や忌引きを除いては有給は取れないということになり、不満がたまっているケースが増えてきています。

10年ぐらい前であれば、「仕事なんだから、しょうがない」「衛生士なんだから、担当患者さんがいるんだからしょうがない」で済まされました。

しかし、今では権利意識の増大により、この状態を放置すると不満が蓄積してしまいかねません。

ただ、このような「衛生士が有給が取れないって言ってますけど、そうなんですか?」と院長に確認すると、

「そんなことないですよ!有給は取れます!」と言います。

しかし、やはり詳しく聞いてみると「そりゃ、患者さんに迷惑かける訳ですから、そんな遊びに行きたいとか、旅行に行きたいとかで簡単に有給を取られたら困るというようなことは伝えてます」と言うのです。

ここに、大きな誤解があります。
有給に理由は関係ないのです。

有給というのは労働者の権利であり、忌引きだったら取って良くて、旅行はダメとか言ってはいけないし、嫌な顔も基本はダメなのです。

しかし、このような労務についての知識が甘いと、院長がそのようなことを言ってしまい、それがスタッフルームで拡大し、

「これって、おかしいよね」
「うちって、ブラックだよね」

という不平不満愚痴文句大会の開催原因を作ってしまうのです。

もちろん、私だって、「いやいや、衛生士なんだから責任持ってやろうよ」と思います。

しかし、今は労務について間違ったことをしていたら、即、悪者、ブラックなのです。
その権利意識の高まりを院長は甘く見ています。

そこをしっかり認識し、対応することが欠かせないのです。

「じゃあ、衛生士の有給についてはどうしたらいいんだ?
そんな勝手にポンポン取られたら、医院が成り立たないよ!」

と思われると思います。

先ず、以前から伝えているように有給休暇については計画的付与を実施すれば大半の医院では有給の日数が5日程度になってしまいます。

その5日を自由に使えるようにするのはしてあげてもいいのではないかと思います。病気で休んだら、当日の有給申請は認めないようにすればいいのです。

全く問題ありませんから(ちょっと冷たいと思われるかもしれませんが)。
そうすれば、有給5日間を丸々使おうとはなかなか、思いません。

そして、自分の都合で有給を取得し、患者様の予定を変更する場合は衛生士本人が連絡をしてアポイントを変更するというルールにすれば十分だと思います。

このように権利意識が増大しているのであれば、その権利はしっかり守りつつ、こちらの権利も最大限、行使していくことが大事だと思います。

そのためには、どこまでがOKなのか、その労務的な知識が重要になりますので、院長は経営者として今後も一生、欠かせない労務知識の習得をされることをオススメします。

ハッキリ申上げて、財務よりも労務の方が必須だと思うぐらいです。
なぜなら、財務が悪くてもしっかりお給料が支給されてればスタッフは文句言いません。

しかし、労務が悪ければスタッフのモチベーションと採用に大きく影響してくるからです。
そして、これからあなたが院長、経営者である限り、一生、労務問題はついて回ってくるからです。

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