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ワンピースに見る若者世代の特徴

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2016.8.2

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あなたは漫画『ONE PIECE(ワンピース)』をご存知でしょうか?
名前を耳にしたことぐらいはあると思います。

史上最速で累計2億部を突破したマンガ、それが『ONE PIECE』なのです。

最近、二十歳前後の女性スタッフの自己紹介シートの「尊敬する人・モデル
とする人」の欄に「ワンピースのルフィ」「ワンピースの作者」と書く人が
増えています。

ワンピースはマンガとしてはとてもよくできていると思います。
本当に物語がよく作りこまれていますし、最初から世界観がしっかりと確立
されているところも凄いと思います。

それぞれのキャラクターの幼少期を描き、心理描写を巧みに行っている
点は本当に凄いと思います。私も読みながら何度も涙しました。

2億部も突破するほどのマンガです。
面白いだけでなく、何かしらの影響を与えないはずがありません。

1億部を突破した「スラムダンク」を読んで、バスケを始めた人が多かった
ように(私を含む)『ONE PIECE』を読んで、影響を受けないはずがないの
です。

では、どのような影響があるでしょうか?
もちろん、具体的な統計や調査があるわけではないので、私が実際に
『ONE PIECE』を読んで感じたことから推測してみたいと思います。

マンガ『ONE PIECE』は少年ルフィが海賊に憧れ、大海賊へと成長していく
という物語です。

私はある方から「これは教科書にするほど素晴らしい」と聞いて
「本当か!?」と思いながらも、2億部も売れてるマンガですから、
知らないわけには行かないと思い、全巻読みました。

結論としては「教科書にするべきではない」です。
理由は「そもそも主人公は海賊という犯罪集団だから」です。

「海賊王にオレはなる!」というのは現代日本に置き換えれば
「日本一の極道にオレはなる!」と言ってるのとほとんど同じです。

それぞれの立場、見方があるのは分かりますが、犯罪集団、身近な例で
いえば、いくら面白い極道マンガとはいえ、それを教科書にすべき
といわれれば、それはどうかということになるのではないでしょうか。

また、他にも私が違和感を持った点がいくつもありましたので、それを
挙げながら、『ONE PIECE世代』の特徴を見てみたいと思います。

1.主人公のルフィは全く努力をしないで強くなっている

主人公のルフィは「ゴムゴムの実」という「悪魔の実」というものを食べた
ことにより、ゴム人間になってしまい、それで体をゴムのように自由自在に
伸ばすことができます。ちなみにいくら攻撃を受けてもゴムなので効きません。

それによって、異常な強さを誇るのです。
どんなに強い敵がいたとしても、その「ゴムゴムの実」の能力でどんどん
敵をなぎ倒していってしまうのです。

これを見た若者は自分をルフィに投影し、

「自分も努力しなくてもルフィみたいに強くなれるかもしれない」
「自分もゴムゴムの実のような特殊能力があるかもしれない」

と変な勘違いをすることになってるように思います。

しかも、「ゴムゴムの実」によって身につけた特殊能力は自分で努力して
身につけたものではなく、外部からたまたま授かったものであり、そのよう
な外部の力に依存する傾向を助長させているように思います。

もちろん、ルフィが努力する場面もあるのですが、それは相当、物語が
進んでからであり、既に2億部を突破してからなので、遅すぎますし、
あまりにもそのシーンがあっさりしてることも若者世代の特徴だと
思います。

マンガ『ONE PIECE』は「週刊少年ジャンプ」で連載しており、常に人気
No1を誇っているのです。そのマンガに努力するシーンが一切ない、
あったとしても本当に少しというのは何を意味すのでしょうか?

それは常に読者のアンケートハガキによって人気順位が決まり、その順位
によって連載が続くかどうかが決まる世界においては読者である若者世代
の心が如実に表れます。

つまり、今の若者世代は「努力する」シーンを見ても面白いと思えない、
もしくは共感できないのだと思います。

だから、あれだけの大人気漫画である『ONE PIECE』に努力するシーンが
ほぼ皆無なのは偶然ではなく、必然なのです。

なぜなら、若者世代が「努力」を求めていないからです。
一方、「スラムダンク」ではどうでしょうか?

最初から努力ばかりです。
そして、思い通りにならないことばかりです。

桜木花道の恵まれた身体能力によって活躍するシーンはありますが、
物語の最後まで桜木花道はそんなに点数を獲ったり、チームのエース
として活躍するシーンは一切、ありません。

この辺りが若者世代の幻想を助長させてしまっている大きな要因に
なってるように思えてならないのです。

もちろん、マンガとしては面白いのですが、それが与えている影響という
ものにも目を向ける必要があるように私には思えてなりません。

2.主人公のルフィは常に論理ではなく感情を優先している

主人公のルフィは海賊ですから、当然、好き勝手にやりたい放題です。
周りの大人が法律や慣習、様々なものに縛られて生きていても、そんな
ことは海賊ですから、全くお構いなしです。

そりゃ、海賊ですからね。それでいいですよ。
気に入らなければ、「おまえ、むかつくな」と言ってぶん殴ってしまう
のです。

でも、社会人としてみたらどうでしょうか?
それはダメですよね。でも、マンガの中ではそれがさも、かっこいいこと
のように描かれ、完全にヒーローです。

主人公ルフィは海賊ですから、当然、それを取り締まろうとする組織も
あります。それが「海軍」です。海軍の海兵の背中には「正義」と書か
れているのです。

その「正義」と背中に大きく書かれている海賊を取り締まろうとしている
人たちを殴り飛ばしていくのがルフィなのです。

「正義」という論理よりも、個人の好きか嫌いか、そういう感情を優先
するのが若者世代のヒーローなのです。

では、「スラムダンク」ではどうでしょうか?

最初はヤンキーで好き勝手やっていた桜木花道がバスケットボールという
ルール(規律)のある世界に入り、だんだん、自分を抑えるということを
身に付けていく物語です。

そして、それは弱くなったのではなく、本当の意味での強さなんだという
ことを読者も学んでいるのです。

3.仲間意識が凄く強い

これはとてもいいことではあると思います。
「仲間の大切さ」これはワンピースの中で主要なテーマであり、とても
感動を呼ぶ素晴らしい話が多いです。

しかし、ここにも疑問を感じるところがあります。
それはあまりにも仲間がルフィに助けられるシーンが多すぎるように思うの
です。

もちろん、物語の後半では本人たちもそれを自覚し、それぞれの専門能力を
身につけるようになるので、それは素晴らしいと思いますが、それも2億部を
超えてからの話です。

つまり、リーダーは仲間を助けるのが当たり前、自分はリーダーでは
ないからリーダーが助けてくれるのが当たり前。

そんな認識があるように思えてならないのです。
つまり、個人として自立していないし、自立するための努力も足りない。
でも、それで問題ない。リーダーが助けてくれるから。

そんな若者世代の投影がなされてるように思えるのです。
そうでなければ、あれだけのスピードで2億部を突破するなんて、
ありえないです。

そして、自分が自立してないからこそ、自分の存在を認識するための
仲間の存在がより重要になっているのが若者世代の特徴だと思います。

仲間の描き方が明らかに「スラムダンク」とは違うと思うのです。

スラムダンクではそれぞれが仲間ではありますが、自立していて、
チームの中で確固とした役割があり、その役割を果たすために、各自で
力を磨いているのです。

精神的にも依存していません。

以上のように「スラムダンク」と「ワンピース」を比較しながら、
読んでいくと今の若者世代の特徴がよく分かると思います。

今の若者世代がどのようなものに興味を持ち、どのような傾向があるのか、
それを把握するために史上最速で2億部を突破したマンガ「ワンピース」
を読んでみるのも面白いと思います。

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