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歩合制を止める

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2016.8.16

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多くの勤務医がいる医院で採用されている「歩合制」。
はっきり言って、止めた方が良いです。

給与を決定する基準というのは医院の評価基準と同じです。
それが歩合制というのはどういう意味になるでしょうか?

翻訳すれば、こういうことになります。

医院が評価するのはあくまで、あなたが上げた医業収入だ。
それ以外の要素は一切、評価しない。治療の質も関係ない。
とにかく、医業収入を上げることがあなたの収入増につながる。

というメッセージを院長が日々、声高に叫び続けているのが歩合制なのです。

だから、院長が「勤務医が全然、医院のことを考えてくれない」と言っても、
歩合制であれば、それも当然の結果なのです。

なぜなら、医業収入でしか評価されないからです。
治療の質でさえも、関係ないのです。

院長がたとえ、そう思っていなくても、院長の考えが一番、反映されるのが
医院の仕組みです。ここでいえば、評価制度です。

もし、院長が医業収入以外のことも勤務医の先生に求めるのであれば、
それを明確に評価基準に落とし込まなければいけません。

治療の質も基準を決めて、評価しなければいけないのです。
それをせずに、いくら「治療の質が大事だ」と言っても、伝わりません。

なぜなら、それが評価されないから。
人は評価されることをやり、評価されないことはやらなくなるものです。

特に、人数が増えてくればくるほど、その傾向は強くなります。
勤務医の先生が1人しかいなくて、自分が手塩にかけて育ててきたのであれば
確固たる信頼関係が確立されていれば、意外と問題なくいくのです。

しかし、人数が増えてきたり、関わりが薄くなってくると評価に入ってない
ことは実行されなくなっていくのです。

ですから、少なくとも、医業収入以外に以下のような基準は評価に組込む
べきではないでしょうか。

・治療の質
・患者様の満足度
・スタッフ教育への貢献度
・歯科医院経営への貢献度

本来であれば、これらを勤務医のレベルに応じて、評価基準を明確にし、
それをクリアできているかどうかを最低でも年に1回は評価するのが望ましい
と思います。

そして、その評価についてすり合わせの面談を実施して、お互いの評価基準を
統一させていく。

しかし、問題があります。
それは面倒くさいということです。

この評価制度を作ること自体も面倒ですし、その評価を行うことも面倒です。
しかし、歩合制はそれら面倒くさいことを全て省き、非常に分かりやすく、
運用も楽なのです。

そして、その評価が全て間違いとは言い切れない。
そして、短期的な歯科医院経営の観点からも、歩合制の方が勤務医の先生が
医業収入を上げてくれるから都合が良いように感じるのです。

それが歩合制の魔力なのです。

しかし、それは抗生物質マネジメントなのです。
短期的には効果的ですが、勤務医の先生に抗体ができてしまい、次第にお金
では動かなくなってくるのです。

そして、次第に自分のことしか考えない立派な勘違いDrへと変わっていく
のです。

大変でも、医業収入以外の勤務医の評価基準を明確にすることです。
勤務医の評価は院長が行わなければいけませんから、院長が続けられるような
簡易的な評価基準でも良いので、作ることをオススメします。

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