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即退職をドラマで描くのはおかしい

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2016.8.16

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ここ数年、情熱大陸を見ていると、気づくことがあります。
それは車内でのインタビューの際、必ず、シートベルトを着用していること
です。

これはシートベルトの着用が義務化されてからです。
もちろん、これは正しいことだと思います。法制化されてることですから、
公共の電波で放送するTVにおいても、法令は守るべきだと思います。

しかし、ドラマを見ていると、非常に違和感を感じることがあります。
それは、主人公が今の自分に疑問を感じ、自分はこのまま今の仕事を続けて
いていいのだろうか?と悩むシーン、よくありますよね。

これはまあ、誰でもありますし、これ自体は問題ありません。
しかし、この後、恋人などから、「今のあなたはあの頃の輝いてたあなたと
違う!」とか、言われて、主人公が目覚めるのです。

ここから、だんだん、おかしな展開になってきます。
目覚めた主人公は善は急げと、急に元気になり、行動的になります。

そして、勢いがついた主人公は嫌な上司の元に笑顔で近寄り、おもむろに
退職願を取り出すと、それを差し出し、「今日で辞めようと思います」と
辞意を伝えるのです。

これは立派な不法行為です。
民法第627条第1項(日給、日給月給、時給制) に以下のように記載され
ているのです。

「期間の定めのない労働契約については、各当事者はいつでも解約の申し入れ
をすることができ、解約の申し入れから2週間を経過することによって終了
する。」

つまり、退職願を出して、即日、退職というのは不法行為であり、会社に損害
を与える行為ですので、損害賠償をされる可能性があるのです。

現状、一般道での後部座席のシートベルト着用は実質、取締りがなされて
いません。しかし、法令で定められてるからこそ、TVでも、後部座席のシート
ベルトを着用するのです。

それと同じように、TVドラマであっても、登場人物が仕事を辞める際には、
必ず、2週間以上前に退職願を出し、きちんと引継ぎをしてから辞めるように
するべきなのです。

そうしないと、自分が好き勝手に仕事を辞めてもいいんだという認識を市民に
与えてしまうのです。そして、今、実際にそのようになってしまっています。

何でも言っていい、やっていいではないのです。
義務があるのです。

その義務を守らなければ、シートベルトと同じように罰則がもっと労働者にも
あるべきなのです。

経営者にばかり罰則を課し、労働者は何やってもいい、犯罪を犯しても、経営
者は泣き寝入りという今の状況は以上といわざるを得ないと思います。

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