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労務的なトラブルは無用なトラブル

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2016.9.13

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私が歯科医院専門で経営コンサルティングを始めて、今年でもう17年目。

以前と明らかに違うのが労務的なトラブルです。
10年前はこんなに多くありませんでした。

現在は、本当に驚くほど多くの女性スタッフが労務面での不満を口にします。
それが良いとか悪いとかではなく、そういう時代になってきたのです。

色々と思うところは多々あります。
しかし、労務的なトラブルは悪影響が非常に大きいことだけは事実です。

「これはおかしいんじゃないか?」
「この残業代の計算の仕方は間違っている」
「有給がこれしか取れないのはおかしい」

このような労務的な知識をスタッフが持っているのです。
ネットでちょっと検索すれば、このような知識は簡単に入手できます。

そして、少しは院長に言うものの、院長がそれをきちんと受け止めて、改善しようとしない。たとえば、

「社労士にまた今度、聞いておくよ」
「これのどこが間違ってるんだ!」
「そんなことはまず、仕事ができるようになってから言え」

というような対応をすれば、院長には言わないかもしれません。

しかし、スタッフルームで不平不満愚痴文句大会が盛大に開催される結果を招くだけなのです。

しかも、労務的なトラブルのやっかいな点は法律的に正しい、正しくないがほぼ明確であり、大半の場合、スタッフが言ってることが正しく、医院が間違っているのです。

そうなると、突っ込まれどころがたくさんあり、そして、医院が悪いのです。
にもかかわらず、院長は言っても改善しようとしない。

これでは完全に院長は悪者です。
他にいくらどんなに正しいことをしていても、労務的な問題を放置することで完全な悪者になり下がってしまうのです。

最近の世の中はどんなに良いことをしていても、1つでも悪いことをしていれば、その人は悪者という見方をする人が多いです。

そのように院長が見られてしまいます。
しかも、やっかいなことにスタッフが持っている労務的な知識は断片的で間違った解釈をしていることも多いのです。

以前にある医院であったのが計画的付与についての知識をスタッフが持っていなかったために、スタッフ内では

「院長に有給が勝手に使われている」
「不当に有給を減らされている」

と不満が爆発していました。
そこで、きちんと計画的付与についての話を一人一人に説明したところ、驚くほどスタッフの不満は沈静化したのです。

このように、医院が間違っていなくても、間違ってると誤解される場合もありますし、本当に医院が間違ってる場合もあります。

労務的なトラブルは無用なトラブルです。
しかも、その被害が拡大する傾向にあります。

完璧な知識を持つことは難しいですが、歯科医院の院長も経営者です。
全てを社労士に頼りきりにするのではなく、院長自身が就業規則の内容について、しっかり理解して、自分で説明できるようになることも大切です。

スタッフの不満や疑問をすぐにしっかりとした説明で鎮静化させることができれば大きな問題にならなかったものが、その問題を放置することで手がつけられない大問題へと発展するケースを多々見てきました。

なので、院長先生はこれからしっかりとした労務知識を持つようにすることをオススメします。労務的な知識はこれから院長を続ける何十年間にわたって、ずっと必要になる知識です。

経営者の多くは人の問題で悩み、苦しむのです。
そして、人の悩み、苦しみの3分の1ぐらいは労務的な問題が絡んでいたりするものなのです。

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